今更ながら、先日「磯野家の相続」という本を読んでみました。
興味はあったのですが、一度も手に取ることなく、発売から結構立ってしまいました。
ちなみに中古で購入しました。
そのため、まだ非嫡出子の相続分が嫡出子の半分となっていました。そのあたりは、自分の頭の中で上書きしています。
なにやらリターンずなるものが発売されているみたいです。
その他にも、磯野家の相続税という同じ著者である長谷川裕雅さんの本があるようです。
どうやら、磯野家シリーズがあるみたいです。
まぁ、私が今回読んだのは、磯野家の相続です。
磯野家の相続では、国民的アニメである、サザエさんの磯野家をモデルにして、相続について、学んでいくというスタイルで書かれています。
タラちゃんは相続できるのかだとか、波平に隠し子がいたらだとか・・・。
そういった例え話など交えて相続がどのようなもので、どのように規定されているのかがわかるような一冊となっています。
なんでも、本によれば、弁護士である著者の長谷川さんが依頼人に説明した際に、磯野家で説明したところ、いつもより反応が良かったそうです。
わかりやすいという声も多かったとか。
果たして、本当に分かりやすいのか?
私が本を読んだ限りでは、確かにわかりやすいと思います。
というか、つかみがいいという表現の方がいいと思います。
サザエさんやカツオなど、これまで慣れ親しんだキャラクターが登場することで、ちょっと小難しいことが緩和されます。
そして、家族構成もやはり、国民的な家族なので、わかりやすいです。
民法の知識がある程度あれば、かなり読みやすいと思います。
そして、実務的なことも書かれているので非常に勉強になります。
たとえば、こんなケースがトラブルになりやすいだとか、遺言が書いた方がいいケースはこんなケースだとか、いろいろと参考書では知りえないことが書いてあります。
まさに良本だと思います。
私も相続のことが分かっているようで分かっていなかったので、改めて復習になった部分や新たに知った部分もありました。
どうしても資格試験の勉強となると、基本書やテキストなどに一辺倒となりがちです。
これについては全く否定的ではなく、むしろ正攻法だと思います。
効率よく勉強するには、やはり過去問で出題された論点を抑えていくのが常套手段だからです。そして、テキストにはそれがまとめられています。
司法書士試験にしても、行政書士試験にしても宅建にしても同様のことがいえると思います。
しかし、あえて言わせてください。
たまには別の角度から勉強するのも楽しいもんです。
なので、私は勉強の時間とはまた別カウントで、こういった民法とは関係のある本を読むようにしています。
とにかく、磯野家の相続はオススメします。